大理石は、ただの装飾素材ではありません。
使い込むほどに風合いが深まり、時を重ねるごとに愛着が増していく、そんな「育てる素材」です。
このページでは、大理石と心地よく暮らしていくためのヒントをご紹介します。
大理石ってどんな素材?
大理石(Marble)は、石灰岩が長い年月をかけて変成された天然石。
模様や色合いは、地層に含まれるミネラルの成分や変成の度合いによって自然に生まれるため、同じ柄はひとつとして存在しません。
特徴としては:
・硬さがありつつ、加工性もある
→ 天然石の中では比較的柔らかめ。細かな彫刻や磨き加工に適しており、滑らかな肌触りが魅力です。
・吸水性・吸油性がある
→ 表面には微細な孔があり、水分や油分を少しずつ吸い込みます。
→ 水回りで使用する際は、使用後にしっかりと拭くのが基本。
この“吸い込む性質”が、大理石の表情を時間とともに変化させる鍵になります。
お手入れの基本:知っておきたい4つのこと
① 乾いた柔らかい布で拭く
普段のお手入れは、乾拭きまたは軽く湿らせた布で十分です。
化学成分の強い洗剤や酸性のクリーナーは、表面を傷める原因になります。
② 水や油はすぐに拭き取る
コースターやトレイなど、水が触れる使い方をする際は注意が必要です。
長時間濡れたままにすると、“輪染み”や“変色”の原因になります。
③ 重たいもの・鋭利なものをぶつけない
大理石は硬い反面、割れやすい衝撃には注意が必要です。
ぶつけたり落としたりしないよう、やや丁寧な扱いを心がけてください。
④ 表面をコーティングして保護(必要に応じて)
長く使う予定の場所や環境によっては、専用のストーンシーラーを使って表面を保護することも選択肢の一つです。
なお、MENNの花瓶の水の入る部分は撥水加工済みなのでご安心を。
経年変化:石が“育っていく”楽しみ
新品のときのツヤ感や白さも美しいですが、時間が経つとともに色合いがやや深まり、肌触りもまろやかに変化していきます。
この変化は、使う人・使う場所・使い方によってすべて異なります。
例えば:
・ツヤツヤ感が減り、徐々にマットに変わる(はじめからマットな質感になっているアイテムを選ぶのもあり!)
・鋭利な角がある場合、徐々に角が丸くなる
・マットになるにつれて色や模様がややぼやける
これらは劣化ではなく、大理石ならではの「味」です。
人の手や空気、時間が素材に触れることで、「その人だけの風合い」に育っていきます。
石を“育てる”という視点
大理石は、「傷つかないように守るもの」ではなく、「変化を楽しみ、付き合っていく素材」だと私たちは考えています。
植物のように、少しずつ成長するわけではないけれど、
触れて、飾って、共に過ごすことで、表情が育ち、記憶を重ねていきます。
最初は気になる輪染みも、数年後には“この部屋での時間”の記録になるかもしれません。
そんな風に、大理石と暮らす時間が、あなたにとっての愛着に変わっていけば嬉しいです。
まとめ
・大理石は硬くて強いけれど、丁寧に扱うことでより美しく育つ素材。
・日々のちょっとした心がけが、長く愛せるインテリアにつながります。
・経年変化を恐れず、むしろその変化を楽しむ“パートナー”として迎えてください。
STUDIO MENNのプロダクトが、そんな関係の入り口になることを願っています。
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